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2022
6月
27
「枕が合わない」は休めのサイン
患者様から「最近、枕が合わなくて眠れない」とお伝えいただくことは少なくない。
なかには、合う枕を探すために、次々にと変えている人もいる。
枕自体が合わないというのは実際あるだろう。しかし、今まで使っていて急に合わなくなるのは何故なのだろうか?
答えから言うと、枕のせいではなく、その人自身の問題であった。
どのような問題かというと、首や肩の緊張、コリが強くなっており、枕の高さや形状に合わなくなっていたということだった。
頚肩の緊張やコリは、姿勢の問題だけでなく、ストレスなどの影響から、自律神経の交感神経が優位となることで、肩に力が入っている状態から起きることが多い。
「ほら、肩の力ぬいて」と言われる状態である。
枕が…とお伝えいただいた患者様には、それがあった。
より、このような場合は、頚や肩のコリ、局所を緩めるだけでは効果は薄い。
自律神経のバランスを調整するよう、全身治療をする必要がある。
当院では、それを東洋医学・中医学の観点から、処方し、治療させていただいております。
もし、最近、枕が合わないと感じているのであれば、上記のような状態かもしれません。
交感神経は、アクセル、興奮状態。副交感神経は、ブレーキ、リラックス状態。
交感神経が優位となってる場合は、リラックスタイムをとることが必要です。
休めのサインです!
2022
6月
19
難しくとも価値がある
当院には、様々な症状を訴えて、患者様にお越しいただきます。
その大半を占めるのは、慢性疾患であります。その慢性疾患は、ほぼ全てに等しく、自律神経のバランス失調が関わっています。
自律神経とは、交感神経と副交感神経が存在します。また副交感神経には、腹側迷走神経と背側迷走神経が存在します。
自律神経の働きは、簡単にいうと、交感神経-アクセル、副交感神経-ブレーキです。
このバランスが、生活習慣や置かれている環境のなかの何らかの要因により、バランスが崩れて、中長期的となれば、身体に症状として現れます。
自律神経のバランスを整えるための習慣は以下のようなものがあります。
①よく寝る:日中は、交感神経を優位とさせて、活動をしています。アクセルを踏んできた状態ですから、ガソリンも減ります。今日中には寝て、身体をよく休めましょう。また、良い睡眠をとるためのには「頭は疲れていない、身体は疲れている」が必要です。少なくとも寝る前のスマホ、タブレット、PCの使用は避けましょう。睡眠は、回復、修復の時間です。また、中医学的には、気血津液(水)を補う行為です。
②食べ物に気をつける:油物を摂り過ぎない、寝る前の食事は避けましょう。特に、酒、カフェイン、糖質。中医学的には、気血津液(水)を補う、また食材によっては、巡りを促します。
③運動の習慣を身につける:「動瞑想」があるように、適度な運動はストレスをリリースします。運動時は脳は休み、静止時は働くものです。また、ホルモンバランスも整えると言われます。中医学的には、気血津液(水)の巡りを促します。
④湯船につかる:41℃までに設定した湯船に、10~15分浸かると良いとされています。また、寝る2時間前までに済ませておくと、良い睡眠がとれるとも言われています。身体は温めることでリラックスに傾き、冷やすとストレス状態に傾きます。中医学的には、温めることで、気血津液(水)の巡りを促します。
⑤日光を浴びる:朝の日光を浴びましょう。脳と身体に朝だという認識をさせましょう。自律神経、ホルモンのスウィッチ転換させます。幸せホルモンと言われるセロトニンは、日光の刺激により活性化されます。中医学的には、気の補いと巡りを促します。
自律神経とは、いわば自立している神経です。より、様々な要因により、勝手に反応し動いてしまいます。自身の意思に反して…
しかし、onとoffのバランスを調えておく、保険のような行為は、上記のようなことから出来ます。
日常、それらをしておくことは、大きなことを招かないために必要なことですが、現実となると、なかなか難しくもあります。
それは、何故か??
それは、どのような食事を摂っているか、運動の有無や種類の選択、何時に寝るのかなどは、気質や性格、思考からなるものなので、変えることは難しい。自律神経=性格と言っても過言ではありません。
変える、自律神経のバランスを調えるという行為をするにあたっては
「自身を知る」ということが必要に思います。
自身の良いところ悪いところ、自身を構成しているものと向き合い、受け入れた上で、それは出来るように思います。
これが大変な作業なのです…
しかし、出来れば、健康状態は大きく変わります。大袈裟ですが、人生が変わります。
ゆっくり、じっくり時間をかけても取り組んでいくことで。
あいのわでは、根本治癒を目指して、本質へのアプローチを、中医学的鍼灸治療でお手伝いをさせていただいております。
2022
6月
05
その不調、湿気によるものかも!?
気象庁によるものだと、来週辺りに関東は、梅雨入りになるそうですね。
ジメジメ…ジメジメ…嫌な季節(*´Д`)
この国は、高温多湿。
湿度が高いと、身体の中の湿気も発散されにくく、様々な症状を引き起こします。
中医学では、湿気を湿邪と表します。その性質から、身体の重ダルさや鈍い痛み、水分停滞によるむくみ、胃腸の不調、皮膚のトラブルなどが起きやすく、また治りにくく長引くことが特徴にあります。
以下のものに該当するものが多い方は、梅雨時季は不調を感じやすいので注意をしてくださいね。
【湿気体質チェック】
▢むくみやすい
▢めまいと吐き気がよくする
▢太っている(水太り)
▢軟便下痢をしやすい
▢血中コレステロール、中性脂肪が高い
▢雨の日に体調が悪い
▢身体が重い
▢水っぽいオリモノが多い
▢一日中眠気がとれない
▢肌が脂性、または吹き出物ができやすい
▢口がネバネバし、舌の表面に苔がべったりついている
梅雨時季の養生は、身体に湿気を溜め込まないこと。
〇適度な運動をして汗をかきましょう:運動不足から身体に溜まった水分は湿気となり、また、それが冷房などで冷やされれば、血液の循環までも悪くし、関節などの痛みを引き起こします。
〇冷飲冷食、脂っこいものを控える:これらは胃腸の負担になりやすく、水分代謝を落とします。腸内の余分な水分を吸収し、便として排泄してくれる、食物繊維の多いもの、雑穀類、海藻類、根菜類などを積極的に摂る様にしましょう。
【梅雨時季の食養生】
○胃腸機能を補う食材
大麦、黒米、玄米、米麹、はとむぎ、じゃがいも、山芋、黒豆、大豆、アーモンド、棗、オクラ、小松菜、生姜、チンゲン菜、トウモロコシ、茄子、人参、にんにくの芽、ネギ、ブロッコリー、オレンジ、アンチョビ、鯛、鱧、肉類、卵類
○軟便下痢、浮腫みに良い食材
大麦、玄米、はとむぎ、春雨、黒豆、カカオ、アスパラガス、きゅうり、高菜、トウモロコシ、茄子、白菜、ブドウ、メロン、鯉、昆布、鯛、鱧、鴨肉
また、クミン、シナモン、コリアンダーなどのスパイスを上手に取り入れ、水分代謝を促すことも良いですよ!
【梅雨時季におススメのツボ】
指圧、お灸などをして、刺激をしてみてください。
○胃腸機能を補うツボ

中脘:みぞおちとお臍の中間

気海:お臍の下、指2本分

足三里:膝の外のくぼみから指4本分下。脛骨の際

三陰交:内くるぶしの頂点から指4本分上、脛骨の際
○水分代謝を促し、軟便下痢、浮腫みに良いツボ

陰陵泉:膝の内側、脛骨を擦上して止まるところ。くぼみ。
胃腸の不調は、脳にまで影響して自律神経バランスを崩します。より、身体だけでなく精神にいたるまでの全身症状となります。
とーっても大切な胃腸、労わりましょうね!
2022
5月
25
繋がる縁
当院にご新規でお越しいただく患者様は、8割方ご紹介である。
それは、私の鍼灸施術による結果と対応や姿勢から信頼が出来るからと、患者様方からお伝えいただいている。
他の2割ほどの患者様は、ホームページをご覧いただき、お越しいただいている。
その場合は、いくつかの鍼灸院をネット検索し、そのなかから選んでいただいている。
お越しいただいた患者様からは
「医療であるというものが伝わってきたから」
「話をよく聞いてくれる場所なんだと思った」
「他の鍼灸院とは違った」
「ここなら、どうにかなるのでないかと思った」
「人柄が伝わり、信用が出来ると思った」
などと、お伝えいただいている。
ご紹介いただくことと同様に、ただただ、有難く思っている。
当院のホームページは、確かに他の院とは少し違うかもしれない。
開院当初、ホームページを作る際に「どのような人間が、どのような思いのもとにやっているのか」を知っていただくことが一番に必要なのでないのかという思いをもとに作成した。
より、一般的な、検索が上位になるような工夫、患者数を取りにいくような工夫をしたホームページではない。
私は、鍼灸師になった当初から「本当に困っている人のためになりたい」という思いがある。
鍼灸というもの、東洋医学・中医学というもの、またその考え方を伝えることによって、身体の痛みだけでなく、悩みや辛さが解消されることで、患者様本人が生きやすくなることを目的としている。
2022
5月
25
臨時休診のお知らせ(6月6日~8日)
患者様へ
いつもあいのわ鍼灸治療院をご愛顧いただき、心より感謝と御礼を申し上げます。
以下の日程を、都合により、臨時休診を頂戴いたします。
患者様には、ご不便をお掛け致しますが、何卒、ご理解とご了承の程、宜しくお願い申し上げます。
【臨時休診日】
6月6日(月)~8日(水)
5月21日に迎えた、開院10周年において、患者様方から沢山のお祝いを頂戴いたしました。
心より感謝を申し上げます。幸せに思っております。
あいのわ鍼灸治療院
院長 矢野 恭一郎