やっと落ち着いた

2022

5月

01

3月下旬から続いていた、寝違え、ギックリ腰症状の患者様の波がやっと落ち着いた。

それは、毎日のようであった。

勉強会の仲間内では「春だね~」と話していた。

その理由は、大きくはふたつある。

ひとつは、春特有の天候の不安定さにある。春は、三寒四温といわれるように、気温の安定性がない。日毎または日中と朝晩の気温差が激しい。

より、日中の温かさを基準としてしまうと、朝晩の寒さに身体が反応し、強張りとなってしまう。

ふたつは、簡単な言葉で表すと、ストレスである。
まずは、気温差によるもの。気温差が7℃以上の離れがあると、脳はそれをストレスと認識し、自律神経が乱れると言われている。

また、人間環境の影響がある。
この国において、春は、環境が変わるタイミングである。引っ越し、人事異動、入社、入学など様々だ。
その変化に、精神的な緊張を感じない人はいないのでないだろうか。
それが、ストレスとなり、不眠、食欲不振などと同時に、身体の強張りが起きる。

それらが合わさることで、この時季に、寝違えやギックリ腰が起きやすいと、考えられる。

東洋医学、中医学的には、風寒と肝鬱である。

治療は、痛みの局所に合わせ、寒さを取り除くこと、気の巡り促すように、鍼と灸を合わせて施す。

多くは、一度の治療で治癒する。

今年の春は、今までに覚えがないほどに、乱れが大きい。伴い、患者様の症状も多種多様である。

日常に必要なことは、焦らず、急がず、穏やかにである。