らくがき

2021

4月

04

休日の午前中に子供を遊ばせるために公園へ出かけた。

随分と使われていないことが想像できる、古びた遊具に

「バカ」

と落書きがあった。

少し懐かしかった。

子供の頃から、学校の下駄箱や駅のトイレで見つけた落書きは、大概その言葉が書かれていたように思う。

子供のやったこと。それに終わらせてしまえば、何の理由も無いことと想像してしまう。

しかし、それが大人の仕業であったら…または子供でも。。。

医療人となった今、このようなことを簡単にスルーせずに少し考えてしまう。

バカと書きたかった感情、バカと直接に言えなかった背景、直接に言うまでもないバカと感じた感情…

バカの二文字に込められた感情を色々と想像してします。

どちらにしても、人は感情を吐き出す、表現する場所が必要なのでないだろうか。

東洋医学、中国医学の考えを持ってくれば、内に溜めたマイナスの感情は、自身を傷め、気血の消耗や内臓を痛めることに繋がる。また、感情の詰まりは、気や血の滞りを作り、コリや痛みの発生となる。

もうすぐ臨床に立たせてもらい、20年になる。

「人には場所が必要である」

そのことを患者様との時間から、はっきりと認識している。

あいのわは患者様にとってのそれでありたいと思っている。