鼻水・鼻づまり

2013

11月

11

季節が進み、ここ数日で鼻をかむ姿を多く見るようになりました。

副鼻腔炎(蓄膿症)など鼻水、鼻づまりの症状も鍼灸治療は適応です。

今回は鼻水、鼻づまりの東洋医学的な見方を記します。

鼻の症状は肺(呼吸器)の症状と捉えます。肺は気と津液(水)を全身に送る役目を担っています。肺の機能が低下すると、余分な水分が溢れ出して鼻水や鼻づまりの原因となります。

~鼻水・鼻づまりの東洋医学的分類~

1.黄色っぽい鼻水が出る(肺経鬱熱)

特徴:鼻づまり、頭痛、喉の乾き、鼻をかんでも出てこない、副鼻腔炎(蓄膿症)

原因:肺に熱がこもり、津液を全身に送り出せず鼻水となる。

2.薄い鼻水が多量に出る(寒湿)

特徴:嗅覚の低下、冷えで悪化、むくみやすい、くしゃみ、鼻をかめば楽になる

原因:寒邪(寒気)と湿邪(湿気)が肺の機能を阻害し、余分な水分が鼻に溢れだす。

3.水っぽい鼻水が出る(脾気虚)

特徴:風邪を引きやすい、ちょっと動くと汗をかいて止まりづらい、疲れやすい、寒がり

原因:身体の表面を温める気の働きが弱く、すぐに冷えて鼻水が出る。

以上までが主な分類です。鼻水・鼻づまりは内科疾患になりますので、体質部分からの治療と調整が必要となります。

そんなこと言っても「今が辛いんだよ!少しでもすぐに楽になりたい!」という方のために鼻の通りを良くするツボ(経穴)をご紹介しておきます。指圧などをして試してみてください。

【印堂 いんどう】

場所:左右眉頭の間。眉間。

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【迎香 げいこう】

場所:小鼻の両脇で少しくぼんだところ。

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