鍼灸治療の効果

2012

11月

24

鍼治療?腰痛や肩こり、ひざの痛みに効くよ!というのは聞いたことのある方が多いと思います。鍼灸は、こうした運動器の症状だけにしか効かないとイメージを持っている方がいると思いますが、そうではなく、身体のさまざまな疾患に効果があります。

WHO(世界保健機関)は、様々な研究・検証から鍼灸治療で治療効果があると認められる49の疾患を発表いしたしました。(別ページ参照)

鍼灸治療を受けることで身体の中ではどんな効果があるのか?

○痛みの軽減

鍼灸で身体の一部を刺激すると、中枢神経の中にモルヒネ様ホルモン(内因性オピオイド)が放出されることが解りました。このホルモンが、痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。

鎮痛剤などの医薬品に比べて、依存性や副作用が少ないという利点があり、がんの緩和ケアに取り入れられることもあります。

○血行の改善

鍼灸刺激は神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として排出する作用も持っています。また、筋肉の緊張をゆるめ血行状態を良くします。

○自律神経への関与

自律神経に効果的に作用し、胃腸・心臓などの臓器や血管また精神などに作用しその働きを調節します。最近では、ヒトの持つ免疫力を賦活させる働きについても様々な研究がなされ効果も期待されています。

鍼やお灸でツボを刺激することを繰り返していくと、「風邪を引きにくくなった!」「最近イライラせず、気持ちが楽になったな」など体質の改善もみえてきます。

表面的な痛みを取り除いていくのは勿論ですが、何だか分からないんだけど、痛い・辛い・・・などまで良かったりするのです。

これからは身体の中からの健康を考える時代。こういう効果をかんがえると「予防」という考えを持って、鍼灸を継続的に受けておくのもいいのかもしれませんね。おススメします!

頑張っている自分にご褒美を。