痛みや症状というものは、日常のなかから作られる。何気ない動作一つでも続けば、それらを作る。
中医学に「五労」というものがある。それを指すものであり、参考にしていただけるものだと思います。
【五労:久行、久視、久坐、久臥、久立】
○久行傷筋:長時間の歩行や運動は、筋を傷つける(肝を病む)
○久視傷血:長時間の視覚使用は、血を傷つける(心を病む)
○久坐傷肉:長時間の座位は、肉を傷つける(脾(=消化器)を病む)
○久臥傷気:長時間の臥床は、気を傷つける(肺を病む)
○久立傷骨:長時間の立位は、骨を傷つける(腎を病む)
上記のなかでも、現代の日本人において、最も注意すべきものは、久視でないでしょうか。
スマホ、PC、タブレット…今では無くてはならないものとなってしまった。それら機械的刺激は、本を読むことよりも、脳に対する刺激は強く、脳疲労を作る。
五感のなかで最もエネルギーを使うものが視覚といわれる。その影響から、脳を栄養している、血が失われる。
中医学では、心=神とし、精神の中枢と考えている。より、心が栄養を失えば、精神に乱れが生じる。また循環器症状を持つ。
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが、我が子に、14歳までは持たせないなど、テクノロジーの使用を強く制限したという話がある。
彼らもそれを知っていたのでないかと、勝手に想像する。
中医学では、眼を栄養する色は「青」としている。その青は、空や海、緑を指す。逆に、スマホなどから出る、ブルーライトは、傷つける。
なかなか難しいことであるが、それらから離れ、自然の青に触れる時間を意識することをお薦めします。
子供達は、夏休みに入りましたね。家庭のなかも、リズムが変わるもの。リズム変化に、自律神経は反応し、じわじわと疲労や全身症状を作ります。自身を栄養、ケアすることも忘れずにいてくださいね。