高度医療と聞いて、多くの方が、病院の最新の医療機器による技術、薬事法の承認等が得られていない医薬品を思い浮かべるのでないだろうか。
それは一つであるが、僕は、東洋医学・中医学こそ高度医療だと思っている。
中医学にある「未病治」がそれだ。未病治とは、「まだ病気とは言えないが、健康から離れつつある状態を治療する」ということ。
病気に至っていない芽の状態を、特別な医療機器を使わずして、診て、治する。
未然に病気を防ぐというのは、高度医療と言えるのでないだろうか。
また、中医学の最古の医学書に「聖人は已病を治さずして未病を治す」と記載されている。
聖人(名医)はすでに病になってからではなく、なる前に治療を行うという意味。
僕は、それでありたい。
下積み時代、総合病院の東洋医学課にいた頃、入院患者さんに「先生、俺みたいになっちゃダメだよ」「健康であることは、大切な家族や誰かの為にもなる」などと、病気になってからでは遅い、失うものは大きいと教えていただいた。
ご縁いただいた患者様が同じような思いを持たなくて良いように、尽力する、それを芯に持ち、臨床をさせていただいております。
未病とは人の生活習慣の中で生じるもの。同時に、生活の中で治りもするということ。
より、食事、睡眠、運動、また、それら全てと繋がる思考。
未病治には、それら全てを見直し、それぞれに合ったものにする必要がある。同じは無い。
それらを診れるのは、「人を診る医学」東洋医学です。
全ては、身体に表れます。それを診て、得られた身体の声をお伝えし、未病治のアドバイスをさせていただきます。