先日、患者様から興味深いことを教えてもらった。「現代人の1日の情報量は、平安時代の一生分、江戸時代の一年分」と言われているそうだ。
現代とその時代を明確に比較することは困難だと思うが、なるほど、と思ってしまう。
たかが1000年程で、人間の脳がアップグレードされているとは考えづらい。
それがそうだとしたら、現代人の脳は、キャパオーバー、オーバーヒート状態にあると想像する。
「心熱、肝熱」
脳のオーバーヒートを中医学的に捉えると、そのようになる。
症状としては、動悸、不眠、じっとしていられない、焦燥感、胸部の熱感、赤ら顔、尿が黄色、便秘、舌にできものが出来やすい、イライラ、頭痛・偏頭痛、耳鳴り難聴、目が熱い、目や口が渇く、手足がほてる、夢をよくみる、寝汗、また悶々とした感情・よくため息をつく・胸や脇のつまり感などを伴う、諸症状は精神的ストレスで悪化するなど。
これらは、現代病ともいえる。
基本として、熱を感じるということは、興奮状態と考えられる。
その状態が続いていけば…想像は容易だろう。
最近、リトリートやデジタルデトックスというものが流行っている。
リトリートとは「日常生活から一時的に離れ、静かな環境で心身を癒し、リフレッシュすること」であるから、いかに現代人が、日常に対して、息苦しさを感じているかが分かる。
しかしながら、滑稽のようにも思う。
楽になると想像し、便利を求め、そのようにしてきたのに、そうでなかったのだから。
手元は、楽になったかもしれないが、精神的には…どうだろうか。
「便利は不便益」という言葉を思い出す。
便利なものは、後付け、外付けがいいのでないだろうか。
そうでないと、人間(自分)が成長出来ない。
もともとに、素晴らしいスペック、感覚を持ち合わせているのだから。
内→外の順番が自然であると思う。
情報、便利などは、使い方、付き合い方、認識…が必要で、やはり柔軟性、バランスなのだろう。
自と他の関係で、苦しさを感じている人は少なくないと日々の臨床で感じている。
温度感覚に異常を感じていませんか?
薬で誤魔化さず、内側を整えることを選択してください。
10年後、20年後…の自分のために。
尽力させていただきます🙇

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