「息抜き」という言葉があります。
その意味は「緊張を緩め、気分転換のために暫く休むこと。休息」と辞書には、定義されています。
この言葉を用いたいと思う時は、緊張やいわゆるストレスに心身がとらわれている状態から、息が詰まっている、胸苦しい、などの症状を感じているときだと思います。
このような状態を医学的に診てみると、何らかの原因から、自律神経がバランスを失っているものと考えられます。
自律神経のバランスが失調し、横隔膜などの緊張が作られ、呼吸が上手く出来ない状態となっています。
呼吸は、生命維持に必要不可欠な働きで、栄養分となる血液の運搬にも関わります。
ならば、呼吸を上手く行うために、横隔膜の緊張を緩めなければなりません。
その時に必要なのが、息抜きです。
呼吸は、呼気と吸気に分かれます。
呼気、息を吐いている時は、副交感神経が働き、リラックス状態となります。
吸気、息を吸っている時は、交感神経が働き、興奮の状態となります。
より、心身ともに、緊張を解き、呼吸を無理なく行うためには、息を吐くことをする必要があります。
鼻からゆっくり吸い、口からゆっくりと息を吐く。
じゃなきゃいけないと拘りが強い、一つのことに集中し過ぎる、我慢しがちである、頑張り過ぎている、そんなことが続いていませんか?
息、抜いてくださいね。
「息抜き」
言葉には、しっかりとした意味があるのです。