新型コロナウィルスの蔓延に世界中が悩まされ、長きになっています。
ワクチンの登場により、少しずつ日常を取り戻してきている国もありますね。
この国でもワクチン接種が進み、今後は若い年齢層の接種が始まります。
言われているように、若年層では、副反応が出やすいとあります。
この副反応については、多くの方が心配や不安があるのでないでしょうか。
先日に、私がお世話になっている、漢方医の先生から、副反応を出来るだけ抑えるための中医学的視点からの対策(事前支度)を教えていただきましたので、ここに記し、シェアさせていただきます。ワクチン接種を考えている方は、参考になさってみてください。
①気陰両補:どの方も必要。気と陰を補う。気の持つ、防衛作用(免疫力)が高いほど、応答能力も高くなるので、より多くの中和抗体を期待できる。また、季節が暑い季節になりました。天候の暑さを受けることで、体内の熱量が増し、汗を多くかくことなどで水分(陰分)を失います。陰分が失われれば、体内の熱量を抑える力が弱ります。陰分を補うことで、接種後の熱化を抑えることが期待できます。
また、この補気補陰の考え方は、感染予防の考えにも共通します。
〇生薬方剤-生脈散(麦味参顆粒)
〇補気の食材:玄米、さつま芋、じゃがいも、山芋、大豆、カカオ、なつめ、アスパラ、枝豆、南瓜、椎茸、とうもろこし、舞茸、アボガド、さくらんぼ、桃、穴子、アンチョビ、鰻、海老、鰹、鮭、タコ、肉類、卵類、甘酒
〇補陰・滋陰の食材:山芋、黒豆、オクラ、木耳、人参、ほうれん草、鮎、イカ、はまぐり、鰤、肉類、卵類、チーズ、ヨーグルト
〇補気のツボ:足三里、気海、合谷
〇補陰のツボ:三陰交、復溜
②活血化瘀:生活習慣病、心臓・脳血管疾患、高血圧、高脂血症、子宮筋腫、子宮内膜症、関節痛、血液凝固異常などの瘀血体質の方
血栓症などの副作用も報告されているため、上記症状など、血液循環が悪い方は、運動、ストレッチ、ストレス発散など身体を動かすこと、気分転換など含めて、しっかりと瘀血対策をとることが必要。
〇生薬方剤:地竜、丹参、冠心Ⅱ号方(冠元顆粒)、田七人参
〇活血の食材:黒米、黒豆、納豆、カカオ、山査子、オクラ、クレソン、玉ねぎ、チンゲン菜、茄子、ニラ、茗荷、レタス、プルーン、桃、ブルーベリー、アンチョビ、鰻、鰯、ししゃも、牛肉、甘酒、お酢
〇活血のツボ:三陰交、血海、膈兪、太衝
③補腎:60歳以上の方。腎は、東洋医学の考えで、生命力、発育、生殖などに関係する。年齢を重ねた、50歳以降から衰退が強く見え始める。腎の弱さは、免疫力の低下にも繋がります。上記の補気と同時に補腎も必要と考える。
〇生薬方剤:五加参、紅景天、西洋人参
〇補腎の食材:黒米、八ツ頭、黒胡麻、枝豆、山芋、ゴボウ、ブロッコリー、マッシュルーム、プルーン、葡萄、ブルーベリー、鰻、海老、さざえ、ししゃも、すずき、すっぽん、鯛、なまこ、海苔、肉類、卵類
〇補腎のツボ:関元、太渓
新型コロナウィルスがもたらす、この状況から、一日でも早く、世界中が平穏となることを、心から願っております。