立春を過ぎ、鎌倉の街にも早咲きの桜や梅が咲き始めている。
上着を脱ぎたくなるような気温の日もあり、春、到来!といったところでしょうか。
自然界は芽吹きの時季となり、同様に人間も始まりの時期。
好奇心や意欲が湧き、行動を起こしたいと思う時ですね。
それは悪いことではないのですが、一息。ちょっと待ってください。
春は乱れの時季でもあります。三寒四温、風が強く吹くとき。
東洋医学の考えでは「天人合一」自然界と人間は密接であるとしています。
より、自然が乱れるときは人も乱れのとき、不安定なときなのです。
陽気に誘われて、気が上がれば、イライラなど感情的になるし、身体の上部の症状、頭痛、眩暈、肩こり、血圧が高かったり低かったり、のぼせ冷えなどが出るとともに、下半身の気が手薄になるため、まさに「浮足立つ」ことから、足元を怪我しやすくなります。足元をすくわれるなんてこともあるかもしれません…!
(昨年から続いている疫病に対する気疲れがあると思いますので、上記症状は出やすくあると思います)
ようは「落ち着け」ということですね。
慢性病や治ったと思っていた症状がぶり返すこともあったりしやすい時季ですが、一喜一憂せず、深呼吸して、腰据えて、温かいものでも飲んで気持ち落ち着けましょ
東洋医学において春に良い食材や味は、菜の花、セロリ、春菊などの青物(緑の物)、酸味です。
また、精神面では、抑えつけず、締めつけず、心も体もノビノビと過ごすことが大切です。そして、少しくらいの何かが起こっても「春だからしょうがないかぁ」くらいに思っておくくらいがちょうど良いです。
春の時季に良いツボをご紹介しておきます。太衝です。
気血の巡りを善くする、気持ちを落ち着かせる、頭痛、眼の症状、花粉症による眼の痒みなどを抑える効果があります。指圧などしてゆっくり優しく刺激してみてください。
何事も始まりのとき、一歩進めるときはバランスを崩すことがつきものですが、大きな痛みを負わぬよう、落ち着いて進めていきましょう。