2年前から2週に1度のペースで治療と養生を目的にお越しいただいている、冷えを主訴とする50代女性の患者様。体温が1~1.5度の上昇となりました。
初診時に問診で伺ったことは
・子供のころから下半身の冷えが強い
・胃腸が弱く、軟便や便秘しやすい
・一度に多くを食べられない
・疲れやすい(家に帰ったらバタンキュー)
・貧血がある
などでした。東洋医学、中国医学的には、気血両虚、陽虚。
治療では、腹部、腰部を中心にお灸をし、しっかり内臓まで温まるようにしてきました。今では上記の症状は殆どなく、元気に過ごされています。
付随する変化は、思考の変化。
気虚のため、外的要因に対する免疫力が弱く、元よりにストレスに弱い、クヨクヨしやすい、マイナス思考でありましたが、ストレスを受けにくくなった、受けても上手く流せるようになった、マイナスからプラスへの転換がスピードをもって出来るようになったとご本人からお話いただきました。
気が補われてきた証明となります。
中国医学的鍼灸治療と日常生活においての食事や気持ちの持ち方のアドバイスによって、実際の身体症状が良くなったとともにこのような変化まで起きました。
患者様からは「2週に1度のこの時間、先生と話すことが私にとってとても大切な時間です」といただいております。
ありがたい。
当院の臨床のテーマは「生きたい方向へのお手伝い」なので、とても嬉しい思いです。これからも尽力させていただきます。