東洋医学の治療は、望(目で観察する)・聞(耳で良く聞く、鼻で嗅ぐ)・問(言葉で問いただす)・切(触って確認する)の4つを使い、痛みや不調の原因を全体から見つけていきます。
西洋医学のように、血液診断、画像診断が出来ませんので、それだけのことをする必要があるのです。
西洋医学的な細かなデータを得ることは出来ませんが、データには表れない精神的な領域を含んだ不調を得ることが出来ます。
先日も新規の患者様が問診中にこんなことを話してくれました。
「初めて私の辛さをわかってくれた」
当院にたどり着くまでにいくつかの病院にかかられていた方でした。
病院では、痛みや辛さを話しても「数値には問題ないので大丈夫ですよ」とパソコンを観ながら言われたそうです。
勿論、全てではないですが、残念なことにこのようなことを聞くのは少なくない。
医療のもとは、心配りのように思います。
“顔色を見る”ということです。
そのような基礎基本を大切にして、これからも臨んでいきたいと思います。
東洋医学における健康は、心身の健康のバランスがとれている状態を言いますから。