一般的に夏バテの症状は、高温多湿の影響下で起きる、身体のだるさや食欲の不振などです。
夏場の暑い時期に冷たい飲み物、食べ物を多く摂ることで胃腸を冷やし、活動が低下することにより消化吸収能力が落ち、起きてくると考えられています。
しかし今年の気候をみてみると、既に夏本番のような気温になっていたり、湿度の高まりも早くあります。
また、一日の最高と最低の気温差が10℃近いという日が本当に多い。この春を振り返っても、暑い寒いが日替わりであり、春夏冬が混同していたように思います。
これでは自律神経のバランスが乱れやすくなります。ストレス状態です。
自律神経は胃腸など内臓器の働きをコントロールしています。
長らくの安定しない気候の影響で自律神経が乱れている状態でありながら、急激な高温と多湿についつい冷たい物を摂ってしまっている。
胃腸の働きを乱す条件は既に揃っているように思います。
東洋医学においては、胃腸は気血を生む場所と考え、また、その胃腸を傷めるのは、湿邪とストレスとも考えます。
今年は早めにストレスを流す、湿邪を取り除くということが必要と考えられます。