鍼灸治療の適応症の中で、副鼻腔炎があります。
先日その症状で5歳の患者さんにご来院いただきました。
副鼻腔炎は蓄膿症とも言われます。副鼻腔の粘膜に細菌やウィルスが感染したり、ハウスダストや花粉症などのアレルギーが原因で炎症を起こし、膿、粘液が発生し、それが排出されず副鼻腔にたまるのが副鼻腔炎です。
東洋医学、鍼灸治療において副鼻腔炎の原因の考え方は、
〇風邪の繰り返しなどによる呼吸器の弱り
〇食事の摂り方、バランスの悪さ、思い悩みやすい性格などによる消化器(胃腸)の弱り。またそれが原因の水分代謝の減退
〇ストレスによるもの。ストレスを感じやすい、ためやすい性格
などです。より、それらを問診や舌診、脈診などから総合的に診断をし、治療を施していきます。
この5歳の患者さんは、いくつかの病院にかかり、薬の服用を続けてきたが、なかなか良くならないことで鍼灸治療を頼りにお越しになりました。
最初は緊張がありましたが、小児に対する刺さない鍼、短時間の治療で安心をしてくれたのか、終了時にはリラックスが出来たのか眠~くなってくれていました(^_^)
改めて、年齢や症状を選ばない、鍼灸治療の守備範囲の広さを実感いたしました。