街中にも袴姿の学生さんを見かけるようになりました。
卒業のシーズンですね。
私が講師を務めます鍼灸専門学校も今週に卒業式です。
現在、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格受験資格を得ることが出来る鍼灸専門学校は全国で100校近くあり、国家資格を得て、卒業していく学生の数は恐らく5000~7000人くらいあると思います。
すごい数ですよね。その数が一斉にどこかの施設に就職したり、開業したりするのです。
今では、鍼灸院、鍼灸治療院、鍼灸接骨院、接骨院は歯医者や美容院に続くほどに沢山あります。
他業種と同じですが、自然と出てくるのが「どうして生き残っていくか?」
現代ですから、インターネットなどのシステムの構築がしっかりとしていれば人は集まります。しかし、医療職まして東洋医学・鍼灸の分野。それだけではいつかは厳しくなってしまうと個人的には思います。だって、東洋医学は「人を診る医学」ですから。
老舗食事処と同じように“うまく”無ければ続かないというのがあるのであろうと。
様々な事から想像をし、直の学生たちには「本当の腕勝負の時代が来るよ」と話しています。
恐らく、一番良いのは“この人!”と言える師匠に出会い、研鑽を重ね、経験を積むことだと思います。
新卒の学生さん達、一生懸命に努力をし、真摯に患者さんに向き合うことが出来る臨床家になっていただきたいと願います。
ちゃんとそこへ手の届く臨床家になれるように。