昨日の読売新聞にまた「無資格」マッサージによる、事故・相談が増えていると掲載がありました。
内容は『マッサージの資格のない店による健康被害の相談が相次いでいる。「全身マッサージを受け、肋骨(ろっこつ)を骨折した」「歩行困難になった」2013年度の相談は金銭トラブルなども含めて1304件に上り、07年度に比べてほぼ倍増した。健康被害の訴えも、13年度は07年度の倍の232件あり、骨折や脱臼・捻挫のほか、脊髄損傷などもあった。』というもの。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140731-00050049-yom-soci
このことは、以前からもあったことだが、急速に無資格のマッサージ店が増えたことにより、さらに数字となって明るみになってきたもの。
何年も前から、有資格者団体は国に対して、規制をかけるよう働きをかけてきたが、国がそのままにしてしまった為、今では手を付けられないほどになってしまっている。
私も持つ「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師」は国家資格であり、最低3年間専門学校・大学に通い専門的な知識と技術を学び、国家試験の受験資格を得て、国家試験に合格することにより免許を与えられ、免許登録後に初めて患者様の前に立つことが出来ます。
この勉強時間、勉強内容、基礎知識、基礎技術、また“意識”においては、無資格マッサージの方々とは大きな違いがあると考えられます。実際、私も学校で教鞭をとっておりますので分かりますが、学内の勉強は簡単ではありません。解剖学や生理学、臨床医学、東洋医学…また、あん摩・マッサージ・指圧・はり・きゅう其々の実技授業を3年間に渡って勉強します。勿論成績が悪ければ、学校にも居られなくなります。人の身体に関わることですから当たり前のことですね。
例えば、マッサージのやり方においても、ここはある程度強く押しても大丈夫、ここはダメなど身体の部位においても強弱などの押し方を学びます。また患者さんが男性だったら?女性だったら?年齢は若い?お年を召してる?体格は?体質は?病気などの既往歴は?など、細かくに合わせたマッサージのやり方までも勉強します。より、資格を得た後にはそれらを知ったうえで合わせたマッサージを施すことが出来ます。
「気持ちが良ければどこでも、なんでもいい」確かにそうだと思いますし、有資格であろうが、下手な人間もいて、場合によっては事故もあるとは思います。ただ、やはり皆無です。しかし、もしもの事故が起きてしまった場合には対処の方法も学んでありますし、損害保険も適用されます。この点は安心できますね。
~ひとつ分かりやすい有資格者のいる場所の見つけ方~
我々有国家資格者には、国の定めた法律により様々な制限があります。その中で患者様にとって、1つ分かりやすいのは【広告の制限】
我々は医師と同様にこの広告の制限により、施術所の名称、施術者の名前、住所(地図)、電話番号、業務の種類、診療日、診療時間、予約についてなど以外は広告出来ないようになっております。
特に患者様が知りたいであろう料金も院外(看板、窓ガラスなど)に広告することは出来ません。
より、外の看板に料金が表示されていなければ、そこは有資格者の場所だということが分かりますよ。