ここ数日、当院にお越しいただいた患者さんで、ぎっくり腰(急性腰痛)の方が多いです。
夏場にぎっくり腰?確かにぎっくり腰は血液循環が悪くなりやすい冬場のイメージですが
この夏場でも充分に起きてきやすい疾患です。
今年の夏も暑いですね。暑いので、電車、デパート、お店、お家どこでも冷房はかかっています。その涼しい空間に、汗をかきながら、外から歩いてくる。
このタイミングがポイントです!
人間は汗をかくことで体温調節をしています。汗をかくことで身体の熱さを下げているわけです。その状態から急激に冷房の冷たさを身体に受けると、必要以上に身体を冷やしてしまいます。身体は冷えすぎると体温を逃がさないよう、血管が収縮します。血管が収縮すれば、血液の循環は悪くなり、筋肉は栄養されにくく、硬くなります。
姿勢やストレスなどが原因で慢性的な腰痛があった方や上記のような状態が作り出された方が、無理な姿勢をとった時に グキッ!! ぎっくり腰になってしまうわけです。
もともと夏場の強い暑さや湿気というものも血液の流れを悪くしてしまいます。ただ、暑い→汗をかく→体内の熱さを下げる+体内の水分が代謝される このサイクルは悪い物ではないのですが、そこにもう一つ「寒さ・冷え」が身体に影響してきてしまうと、それらサイクルが崩れ、寒さに湿気がプラスされて、血液循環の低下を引き起こし、急性腰痛などの不具合を生み出してしまうのです。
熱中症などの心配がありますので、適度に冷房をかけるのはいいのですが、急激な温度変化には注意が必要です。
夏場は適度に汗をかき、湿・水分代謝を良くするとともに、胃腸は冷やさないように食事などを気をつけてくださいね。