問診で「お腹の調子はどうですか?」と尋ねられると、多くは「大丈夫です」と答えられると思います。これは質問者側の問診の仕方が良くありません。
また、胃腸とひとつの言葉になってしまっているので、多くの方は胃と腸が別物だという認識はあまり持っていません。ですので、食べれているから大丈夫と患者さん方は答えられるのだと思います。
人間は“食べる、出す、寝る”これらが正常に行われていればだいたいは健康状態だと考えられます。中でも生きていく上、身体へ栄養を与えていくことで重要となるのは食事です。食事をすることで、元気・血液は作られます。
食事は重要です。「食は人を良くする」と書きますもんね(^_^)
そこで胃腸の状態を知るのに、お通じの状況に合わせ、食事の状況を問診でお聞きします。
「食べたいけど、食べられない のと 食べれるけど、食べたくないのではどちらですか?」と。
「食べたいけど、食べられない」のは、胃が疲れている状態。「食べれるけど、食べたくない」のは腸が疲れている状態と考えられます。
東洋医学では胃腸を脾胃(ひい)と表現します。
胃は食べ物を受納する場所で、胃が健康状態であれば、食べ物を受け入れることは出来ます。不健康状態となれば、食べられないという状態になります。脾は胃から送られてきた物を消化吸収し栄養分を作り出す場所です。また、食欲となる感情を主ります。より、脾が健康状態であれば、食べたいという感情はもてます。不健康状態となれば、食べたくないという状態になってしまいます。
上記の問診で、胃の調子が悪いのか、腸の調子が悪いのかが分かり、今起きている他の症状・状態が分かり、治療方針・処方が変わります。
お腹の調子が…という方、どちらの状態ですか?またはどちらもですか?
東洋医学、鍼灸治療は内臓器、内科疾患にも適応です。