当院の患者様、特に女性の患者様に、頚肩のコリや不眠の症状を主訴に、噛みしめ、歯ぎしりの症状を愁訴に訴える方は少なくない。
多くは、歯医者をきっかけにマウスピースを使用しているが、なかには「マウスピースを噛みちぎっちゃうんです」という方もいる。
噛みしめの原因は、ストレス、姿勢の癖、栄養状態など様々である。
様々であるが、共存していることが殆どである。
勉強した、分子栄養学では、夜間低血糖が原因の一つと教わった。
中医学では、肝、脾、腎の関係があると考えるが、こちらでは、肝血虚証、血虚陽亢証の方が多い。
肝血虚証の症状は、眼の疲れ、眼のかすみ、眼の乾き、こむらがえり、耳鳴り(低温)、めまい、立ちくらみ、夢をよく見る、爪や唇の色が薄い、月経が遅い、月経量少量などである。
(中医学で言う、血には、鉄や亜鉛、マグネシウムなどのミネラルも含まれる)
中医学において、血は、心身の栄養であると考えている。
より、それが足らなくなれば、身体だけでなく、精神も栄養を失う。
患者様には、「血の不足により、脳が栄養を受けられず、安心感を得られてないので、不眠とともに、噛みしめや歯ぎしりが起きるんです」と伝えている。
処方は、頭、頚、肩の局所に加えて、肝血虚の処方である、手足のツボも使い、全身に施す。血虚の処方を加えないと、対症療法となってしまう。
緩和や改善のスピードは、患者の状態により様々だが、それに向かっている。
人にとって、睡眠は、生存するために必要不可欠なものだ。
ならば、その質を上げるためにも、噛みしめや歯ぎしりの症状を改善していくことは、必要なことだと思う。
悩み、お困りの方は、ご相談ください。
中医学、東洋医学という選択肢もお持ちいただければと思います。

0467-55-9021