便秘の症状を訴える方も少なくない。なかには、50年来の便秘症だという方もいた。
原因は様々であるが、精神的ストレス、貧血などが当院では多い。
【便秘の主な分類】
①胃腸の熱 [熱秘]
〇症状:大便秘結、排便困難、腹部膨満(拒按)、顔面紅潮、身熱、口臭、心煩、口渇、舌紅苔黄燥、脈滑実、辛いものの過食で増悪
②肝 鬱 [気秘]
〇症状]:大便秘結、便質はそれほど乾燥していない、腹部から両脇にかけての脹痛、口苦、目弦、噯気、舌偏紅、脈弦、旅行などの環境変化や精神的ストレスで増悪
③気虚・血虚 [虚秘(気虚秘・血虚秘)]
〇症状:・気虚:便意はあるが排便困難、便質硬または軟。排便時に汗が出て息切れする、顔色が白い、倦怠感、脱肛、舌淡、脈虚
・血虚:長期間の便意、排便困難、便は硬く兎糞便、顔色に艶がない、心悸、めまい、唇・爪が淡白、舌淡、脈細
慢性的で、疲労また月経や睡眠不足で増悪
④腎陽虚 [冷秘]
〇症状:大便秘結、排便無力、腹部に冷痛を伴う事が多い、顔色は白く、小便清長、四肢欠温、腰部は冷え・だるく・力が入らない(冷・酸・軟)、舌淡、脈沈遅、冬場、冷房が効いているなど寒い環境で増悪
東洋医学、中医学では、気の巡り、というものを重要視している。より、便秘のように、停滞しているものは、気の滞りもあると考える。停滞すれば、張りや詰まり、痛みなどを起こす。便秘の原因に合わせた処方とともに、気の巡りを促し、症状の改善を目的にする。便が出ていないことを気にし過ぎることも良くないが、出ていないこと、薬で出していることに慣れすぎないでほしい。
長らく便秘と付き合っているという方は、是非ご相談ください。治すということに、東洋医学・中医学を選択してみてください。

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