頭痛、眩暈、耳鳴り、不眠、噛みしめ、眼の乾き、身体の力が抜けない、イライラなどの症状の背景には、貧血・鉄分不足があることが多い。
治療においては、それを補う処方をする。
中医学では、血虚と呼ぶ。
血は、身体だけでなく、精神の栄養分でもある。
個人的には、ホルモンもここにはいるのでないか?と思っている。
貧血、鉄分不足は、食事のバランスが悪いことで不足が生まれてくる訳だが、それだけではない。
「心血注ぐ」という言葉がある。意味は、「心身の力のありったけを尽くして行う」
このように、何かに対して、気を、力を使いすぎる、ストレスに感じるものに対して抗うようなことがあれば、血を消耗する。
臨床において「ご無理なく」と声をかけさせていただくことは、少なくない。
自分に嘘、騙さない、いじめない程度に過ごすことが出来たら良いのだが…。
頑張っている人に対して、尽力したいと思っている。