先日に「日本人女性の笑顔に関する調査」という記事を目にした。そこには、以下のように書かれていた。
“20代から50代の800名に調査したところ、1日に笑った回数は平均約13.3回、時間に換算すると、推計30秒未満という短さ。就学前の子どもが1日に笑う回数は、平均400回と言われているので、それと比較すると1/30の値である。さらに、年代を経るごとに、その回数・時間ともに減少傾向にあるようで、これは由々しき事態である”
(ちなみに男性は、もっと笑っていないそうです)
年齢とともに笑顔が減っていく…無邪気だけではいられず、社会に入っていけば、一定のルールの中にあったり、様々な人との関わりから、自分ペース、本心だけではいられずに作り笑いは増えても、心からの笑顔は減っていくのは、どこか必然なのだろうなとも思います。
しかし、笑顔が減るというのは、健康上もやはり良いことではありません。
東洋医学の視点では、笑顔に含まれる喜びの感情は、最も良性の感情であるといい、その感情は“心を表し、心に作用する”と解釈できる。また「心は血脈を主る」と言います。より、喜びの感情があれば、心に作用し、血液循環が良くなるということになります。
思い返してみてください。実際そうですよね。楽しく、喜びの感情のなかにある時、人の顔色はほんのりと赤やピンク色になっていますよね。あれは、血液循環が良くなっている証拠です。
逆に顔色が、青や黒っぽく、くすんでいる。というのは笑顔が少ないことも想像できます。
そのような方には、やはり、頚肩のこり、頭痛、耳鳴り、眩暈、不眠、呼吸が浅いなどの症状を診ることは少なくありません。精神的な緊張があり、血液循環が悪い表れです。
自律神経的には、バランス失調、交感神経優位の状態ですね。
上記のような症状がある方、笑えていますか?
どんなことで心から笑うことが出来ていたでしょうか?
笑顔は、医学的に考えても、必要なことです。
あいのわ鍼灸治療院の臨床テーマは「生きたい方向へのお手伝い」です。
当院の鍼灸治療を通して、笑顔の時間が増えるお手伝いが出来たらと思っています。