今日の鎌倉は、曇りのち雨の一日。週間天気予報を見てみると、同じような天気が続く。
南の方では、梅雨入りしたと聞いた。それが近づいてきたのだろう。
梅雨時期に高まってくるのは、湿気。
東洋医学においては、湿気を湿邪と呼ぶ。粘滞性、下注性などの性質を持ち、血液循環を悪くする、水の代謝を阻害し、むくみを作る。また「湿邪は脾を犯す」という言葉があるように、胃腸機能に影響し、食欲不振、軟便や下痢、悪心嘔吐、眩暈などの症状を起こしやすくなります。
さらには、ベトベトと纏わりつくものですから、気持ちの悪さ、ストレスまでも起こしやすい。
脾胃(胃腸)は、気血生成の源とも言われ、元気、血液を作るところ。また、簡潔に言うと、免疫力を作る根本とも言えます。
こんなご時世ですし、これからやってくる梅雨に胃腸機能を落とさないよう、整えておくことが必要ですね。
胃腸機能を整えるには、キホンノキとして、腹八分目、早食いしない、冷飲冷食を控える、ストレス発散が必要です。また、食材は“黒米、玄米、米麹、はとむぎ、じゃがいも、山芋、いんげんまめ、黒豆、大豆、なつめ、オクラ、小松菜、生姜、にんにくの芽、ブロッコリー、ライチ、アンチョビ、鯛、牛肉、鴨肉、卵黄”などが良いとされています。
ツボ(経穴)は、中脘、気海、足三里、三陰交などが良く、水分代謝を促すには、水分、陰陵泉、豊隆などが良いです。特にここでは、ご自身でも簡単に取れる、陰陵泉と足三里を紹介しておきます。指圧、お灸などで刺激をしてみてください。