未だに先の見えない、コロナの状況。
波のように上がったり下がったりを繰り返す数字に、ストレスや疲れを感じている人は多いのでないだろうか。
患者様の中にもテレワークをしている方は多い。この方々の身体に表れた共通点は、痛みやコリ。
これは明らかな運動不足があり、そこから血液循環の悪さが作られ、結果としてそれに繋がっている。また、動きが少ない状態でも水分や食事、間食などの量は減らず、または増えていることから、胃腸への負担があり、腹部に水の停滞を診る方が多い。
この血液の停滞、水の停滞を、中医学の用語にすると、瘀血、水滞(痰飲、痰湿)となる。
それらは、循環の悪さから成った病理産物だが、それ自体も気、血、水の流れを阻害する。
例えば、腹部に水滞が強くなれば、そこから下に行く流れは阻害され、食欲不振や吐き気、胃酸の上がりなどの上逆症状が現われる。また、場合によれば、咳やのぼせの症状も出る。
東洋医学の概念では、気、血、水は巡っていること、流れていることを善しとする。
テレワークだけに限らず、あまり外に出ない、一度座ったらなかなか立たない、少しの距離でも自転車や車、バイク、公共交通機関などを使ってしまう人には、流れの悪さを診ることが多い。
同じ状態の方は、上記のような症状を感じているのでないでしょうか?
健康は足元から、病は足元からでもあります。
適度な運動は、ストレスの発散ともなる、眼や脳を休める時間ともなる。そうすれば、気の巡りは良くなり、イライラの緩和にも繋がります。
使えるのであれば、出来るだけ足を使いましょう。