休日の午前中に子供を遊ばせるために公園へ出かけた。
随分と使われていないことが想像できる、古びた遊具に
「バカ」
と落書きがあった。
少し懐かしかった。
子供の頃から、学校の下駄箱や駅のトイレで見つけた落書きは、大概その言葉が書かれていたように思う。
子供のやったこと。それに終わらせてしまえば、何の理由も無いことと想像してしまう。
しかし、それが大人の仕業であったら…または子供でも。。。
医療人となった今、このようなことを簡単にスルーせずに少し考えてしまう。
バカと書きたかった感情、バカと直接に言えなかった背景、直接に言うまでもないバカと感じた感情…
バカの二文字に込められた感情を色々と想像してします。
どちらにしても、人は感情を吐き出す、表現する場所が必要なのでないだろうか。
東洋医学、中国医学の考えを持ってくれば、内に溜めたマイナスの感情は、自身を傷め、気血の消耗や内臓を痛めることに繋がる。また、感情の詰まりは、気や血の滞りを作り、コリや痛みの発生となる。
もうすぐ臨床に立たせてもらい、20年になる。
「人には場所が必要である」
そのことを患者様との時間から、はっきりと認識している。
あいのわは患者様にとってのそれでありたいと思っている。