日本人女性の貧血の割合は、10人に1人、月経期の女性であれば5人に1人と言われています。
世界的にみてもこの数は多いと言われている。
血液が人間にとって唯一と言ってもいい栄養分。
心身の栄養分です。
それが足りていないということは重要な問題だと思います。
では、なぜ足りない状態となってしまうのか…
原因は多岐にわたりますが、一つには日本人が胃腸が弱い人種であるということがある。
その理由に考えられるのは、ストレス社会であるということ、湿度が高い国であるということ。
ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、血液を作り出す場所の胃腸に影響すれば、消化吸収が上手くいかず、結果血液不足になる。また、東洋医学において湿気は湿邪とよび、脾(胃腸)を傷めると考えている。となれば、前記したことと同じになる。
先日にネット上で栄養学に関する投稿に出会いました。
割愛し記すと、ストレスを感じると体内のビタミンやミネラルとともにたんぱく質までもが消耗してしまうということ。
たんぱく質は、血液(赤血球)の構成成分でもあることを考えれば、ストレスが長期的に加わることで貧血になってしまうことが考えられる。
ストレス…殆どの人が感じているのでないだろうか。ストレスは外的要因と内的要因の両面があると思う。
誰かに何かにストレスになるものを与えられた。または、性格、気質上に生真面目である、せっかちでじっとしていられない、まあいいかとできない、思い悩みやすい、いつも何かを考えすぎてしまう、自己肯定が苦手、休むこと甘えることが苦手、他を許すことが出来ない…これらがあると日常的に消耗が強くあるために貧血となってしまう。
毎日の臨床でも血の不足がある方を本当に多くみる。それが原因でコリ、眼や口、舌、肌の乾き、冷え、動悸、不眠、立ち眩みや眩暈、疲れやすい、イライラ、不安、便秘、月経不順、不妊症、婦人科疾患などの症状を感じている。
実際の治療においては、血を補う補血の処方を施す。同時に生活指導として、たんぱく質、鉄分を含んだ食事の選択(食事の摂り方はとても大切!美味しく感じる、美味しいねと言い合えることまでが必要)、早めに寝ること、呼吸を整えた適度な運動、また自身を後にせずに最優先にすること、真ん中に置くことを意識することをお願いする。
不足を補うことは時間がかかる。焦らずにゆっくり、じっくり足していくことが必要である。
血の不足を感じている方は、早回しの時間を緩めることを意識してみてください。