よく、西洋医学には即効性があり、東洋医学にはそれが無いと目にします。
そんなことはありません。ぎっくり腰などのように急性的かつ表面的な痛みであれば即効性はかなり高いです。しかし、慢性的なものや内科疾患に関しては、確かに西洋医学的アプローチに比べると時間はかかると思います。何故なら原因、本質に目を向けているからです。
「あれ、またここ痛くなっちゃった」
「ここの痛みずっととれないな」
「いろいろ試しているのだけど、冷えがとれないな」
そんなこと、ありませんか?
何を試しても繰り返す痛み、ずっとある痛みには原因があります。
それを東洋医学では、気、血、水の状態と診ることが多いです。
気の不足、血の不足、水の不足
気の滞り、血の滞り、水の滞り
これらは、体質や長らくの生活環境、生活習慣、精神の状態など様々な要因から起きます。また、それらが要因となっていることは専門家でないと知りえないことです。
ということは、そこに手を当てないと原因から治すことにはなりません。
この原因は、奥底のもの、長らくのもの、癖を正すようなものなので改善には時間がかかります。
施術する側としては、時間がかかるというより時間をかけます。
急いでどうにかなるものではないですし、時間をかけないと何処かに無理が生じて副作用のように二次的なものを生んでしまうからです。
時間をかけますが、原因、本質を改善しています。より、改善が出来れば、身体のいたるところにあった症状が全て良くなることに繋がります。
例えば、足腰の冷えがある方に起きやすい頭痛、肩こり、背中の痛み、腰痛、胃腸の不調、月経不順などが時を同じくして良くなる。そんなことがあります。また、それらが繰り返しづらい。
このようなことを考えれば、回り道、遠回りのようで一番の近道なのではないでしょうか。