昨日は、私も参加させていただいている中医学鍼灸・漢方勉強会三旗塾が主催する年に一度のオープン講座に参加してきました。
今回は
〇名古屋の正木民子先生「バストアップと女性の心身の繋がりについて」
〇横浜の日色雄一先生「鍼灸、気功、手技療法、三者の関係性について」
二名の先生の貴重な講演を聴講させていただきました。
まず、正木先生のお話…今回の講座のポスターを拝見した時から興味がありました。なぜなら、男性の自分としては全く実感の無い話だからです。大変に失礼ですが「女性って、そんなにバストのサイズや位置って気にするの?」と思っていましたが、きっとしていますよね。「どう見ているのか?見られているのか?」など、自身と他、中と外の視点から自身に対してギャップやコンプレックスを感じている人は殆どだと思いますので。私も母に「あんた、足短いね~」と言われた時はショックでしたから(^_^;)
正木先生は、バストと自律神経の関係性に注目し、女性の心身の悩みに対して力を注がれています。バストと自律神経?となりますよね。
ストレスにより、自律神経のアンバランスが生まれ、ホルモンバランスが失調し、バストに影響する。また、自律神経のアンバランスから姿勢が崩れ、バストの位置や形に変化が生じる、また日常の中からの姿勢の崩れ、特に脊柱、頸椎の変形や圧迫から自律神経のアンバランスが生じ、バストの状態にまで発展する。
局所だけでなく、大きく奥行きのある視点でバストを診られておられ、大変勉強になりました。
正木先生のブログ:https://ameblo.jp/lanjyuku/
日色先生は、中国伝統医学を基礎として臨床をなさっておられます。私も未熟ながら同じようにそれを基礎としております。講演内容には、先生の経験、経験値のお話が含まれておりましたが、久し振りに「凄い先生に出会えたな」と思いました。
好奇心、探究心、行動力…どれも素晴らしすぎて、ずっと関心しながら、自分自身を見て、反省し、凹んでおりました(^_^;)
先生は臨床の視点に身体の「構造と機能」というものをお持ちです。お伝えいただいた言葉に「形が正しくなければ、気は通らない。気が通らなければ、意識は安定しない、意識が安定しなければ、気は乱れる」というものがありました。
疾病、痛みや悩みは身体の構造から生まれ、またそれらは身体の構造に現れる。
中医学では「どこが出てる、凹んでる、細い、太い、むくんでる、熱い、冷たい、色艶が無い、色が何色だ」などを診ます。それにより、身体、臓腑、経絡がどのような状態にあるかを判断します。発展的には性格、思考までも診るこに繋がります。
日色先生のブログ:http://hiiroitcm.com/blog
今回の講師のお二人ともに、偶然必然にも構造と機能、身体の構造と心の関係性に注目を置かれていた。この辺りはとても好きな分野なので、本当に得るものが多く、面白かった。
また、お二人ともに「与えること」を大切になさっていることも伝わった。
自分も常々思い、患者さんを診させていただいているが、痛みや辛さが施したものにより改善や和らぐことで、その人自身が生きやすくなってくれることを望み、またそこを目標として臨んでいる。
生き方はそれぞれであるが「人生を美しくする」ことのお手伝いをしていきたい。