電車に乗っている時、不思議な光景に出会うことが増えた。
前に座る7人程の人達を見ると、全員が同じ姿勢でスマホを観ている。
冷静に見ていると何とも考えが深くなる。
医療の端くれにいる私はその光景に「あ~ 凝っちゃうのにな、後が大変になっちゃうぞ」と心の中でいつも呟いています。
スマホを操作している時、ただでさえ重い頭を下げ、うつむいた姿勢でいますよね。そのような姿勢を長時間続けると、頚の後ろから肩の筋肉が緊張し、血管を圧迫するようになり、血液循環を阻害するようになります。コリの原因となります。
また、そのような時間はストレートネックを生み出す原因ともなります。固めた姿勢は筋肉の緊張から骨格を動かします。この場合は頸椎の弯曲を減らし、まっすぐにしてしまいます。頸椎などの脊柱は、ある程度の弯曲があるからこそ、加わる力を分散し、身体への負担を減らしています。しかし、それが無くなってしまうと、骨をはじめ身体への負担となってしまうのです。
さらに、目の使いすぎ、ストレスは目の周りの筋肉を緊張させ、頚や肩への影響となります。目が疲れた時に頚や肩を回しますよね?
個人としては、この目の使いすぎはもっと恐く思っています。
東洋医学的に目は精神を表し、怒りの感情に繋がると考えます。目は五官の中でもっともエネルギーを使います。使い過ぎてしまうと、気や血の消耗を生みます。気や血が消耗されれば、脳や心など様々な部位が栄養されにくくなります。結果、精神の不安定を引き起こし、いつもイライラし“怒りやすく”なってしまいます。怒りの感情は、肩こりは勿論、頭痛やめまい、ふらつきなどを起こし、脳の病気へと繋がりやすくなります。また発展的には老化にも繋がります。
これらのことを考えてみると、スマホの見過ぎは良くはなさそうですよね(^_^;)
便利は不便利を生んでしまうのかもしれません。