先日のこと。
その日は、休診日。たまたま用事があり、院に来ていた。
電話が鳴った。
ご新規の患者様からの予約のお願いだった。
「今日の予約で」
翌日以降では、忙しくなり、来れないとのこと。また、電話の声に、急をいそぐ辛さを感じた。
本来であれば、休診日ということもあり、お断り申し上げるのだが、直感で、お受けした。
40代後半の男性、膝の痛みで歩行が困難とのことだった。
膝局所を診て、全身を診て、舌と脈。
冷えがあり、水と血の停滞があると診た。
話を聞くと、暫く旅をしていて、暴飲暴食をしていたとのこと。いつもはあまり飲まないお酒もかなりの量を飲んだとか。
お酒は身体を冷やし、循環を悪くする。
舌と脈の状態と一致した。
膝の痛みは、それが原因に考えられると伝え、鍼とお灸で施術。
「嘘みたいです!感動しました!」とお伝えいただいた。
良かった😃
その時の笑顔が最高だった✨
そして
「休みを開けていただいたので」と、お釣りはいりませんといただいた。
有難い。
泣きそうな思いだった。
約10年前、鎌倉の大寺院のご住職にお越しいただいていた。
ご住職が着任して、最初になさったのは、それまでにあった、拝観料、撮影禁止などを撤廃したことだった。
事務方からは反発があったそうだが、「寺という場所は、どういう場所か」それを伝え、通した。
その後、以前より、入るものは増えたという。
ご住職には「与えるということ」を教えていただいた。
生前、ご住職には「不思議なんだよなー、用意した訳ではないのだけど、先生には色々話せるんだよなー」とお伝えいただいたことを覚えている。
今回の新患さんによって、そのことを思い出し、初心に帰る思いになった。
縁に恵まれて、感謝の思いです。
真摯につとめます。
有難うございます🙂✨